恐怖と不安とファシズム その3

また先週に引き続きテロリズムの罠 右巻 忍び寄るファシズムの魅力 (角川oneテーマ21)の中の上記タイトル部分からの抜書きメモをしるしておく

いくら労働力商品化がなされても、人間は機械ではない。好況期に労働力の需要が増大しても、資本は労働力商品を増大させることはできない。なぜなら、労働力は家庭における消費と休息によってつくられるからだ。
 また、人間の欲望を市場は昂進させる傾向がある。資本家的に生産される商品の大部分は、労働力によって消費される。労働者が消費に関する関心を失えば、資本主義が内側から崩壊していく。資本は、搾取率をできるだけ上げて自己増殖に努めようとするが、同時に消費者としての労働者は育成しなくてはならない。
P.162-163

資本が利潤を獲得する方法は二つしかない。
 第一は、複数の市場における価格差を利用して、利潤を獲得することだ。商人資本がその典型である。資本主義時代の商業資本は、資本の損失をミニマム化するための機能で、形態は商人資本に似ているが、その内在的論理は異なる。ただし、実際には純粋な商業資本などというものは存在せず、その中には商人資本の要素が含まれている。
 第二は、産業資本である。ここで重要なのは、個別資本が技術革新を行うことで、当該産業分野における利潤率を向上させ、個別資本の超過利潤を追求する傾向があることだ。もっとも、新しい生産様式が普及すると超過利潤はなくなる。いわばタイムラグで利潤を獲得するのだ。資本主義が、技術革新と合理化(効率化)を推進するのである。
P.163

今の世の中におこっている出来事を少し難しく言葉で表すと上記の内容のようになるのではないだろうか・・・
国内に元気を取り戻すことが必要なんでしょう。