気をつけましょう

京都市内で新型インフルエンザの感染者が初めて確認されてから一夜明けた今日、街は少しソワソワした感じがあるもののほぼいつも通りでした。
子供たちが通う保育園も以前の“お知らせ”では「1名以上 市内で感染が確認された場合には休園とします」とあったので、私たち夫婦はビクビクとしていたのですが、“社会的影響が大きい”という理由で保育園の休園措置は現在のところ見送られることとなり一安心でした。
という訳で子供の保育園にも新聞やテレビ局の取材が多く来ていたそうで、保育園の入り口で妻もインタビューを受け、その姿は某局の19時のニュース番組の冒頭で使われていたそうです(見逃しました!全国版だったのかな?)。

さて、今日は少し驚くべき体験をしました。職場での出来事です。
午前中の時点で(今も変わりないですが)、京都市内での感染者は「10歳の男の子1名」のみでした。その状況の中で皆さんの心中には「このまま京都でも神戸みたいに感染が拡大するのかな?」といった不安はあったと思います。
その様な時にある人がこんな一言を発した。


「○○にある*1スーパーに勤めている親戚が今日は“休み”やったのに、他の勤務の人が“新型インフルエンザ”のせいで来られへんらしくて、“今日出勤になった”って言うてたわ」
「そやし、○○ででも感染出たみたいやで」


というような不確かで、未確認な情報を口走った(結果的に感染者は新たに出ていなかった)。
と、その話を聞いていたいつもそのスーパーに買い物に行っているという70代の女性が言った


「えー、どうしよう! 出たん!? そうなったら△△(スーパーの名前)に買い物に行けへんわ!」


と興奮気味に、パニック気味に叫んでいた。そしてこの話のキッカケを作った人物も


「そうみたいやで」

と不確かなまま、無責任な受け答えをしていた。
他の人にも動揺が広がっていくのを感じた。キケンだと思った。

最初の一言を発した人物も何も悪気があって言った訳じゃないんだけど、不用意に発した一言で皆にパニックが伝播していきそうだった。
皆が不安に包まれている時には小さなキッカケでもって、デマやパニック、風評被害が簡単に広がっていくのだということを身近な事例で体験した感じだった。
幸い、その場で双方の方に話をしてそのような感染拡大の事実は存在しないし、また例えそうであっても「買いもに行けない」なんてことはないと説明をし理解していただいた。

正に一人ひとりの冷静な判断と冷静な対応が必要だと感じたのだった。

正確な情報はとても大事です。気をつけましょう。

*1:○○という地域は今回、感染者の方が居住している地域から10km以上離れた地域です