20年が経って。。。

お隣の国でとても大きな事件が起こってから今日で20年という事だ。
私の記憶では事件が起こった広場の名前をその時初めて覚え、そして戦車が進むシーンが残っている。そして「お隣は楽しそうな国だけど、本当はそうじゃないんだ」という事を単純に感じていたように思う。

さて20年が経ってもお隣さんはあの事件の扱いにはピリピリとしているようだ、ここ数日の報道を観ていると当時事件の元となった学生運動に参加していた人がお隣に入国出来なかっただとか、今日はその広場にいる外国人は全員パスポートを調べられた、そして極めつけはお隣の国内で視聴できる海外メディアが報道するニュース番組の中で当時の事件の話になった途端に画面が暗転しその状態が数分間続いたそうだ。

それらを見聞きし「お隣さんは近いけど、間の溝は深いなぁ 価値観の違うちょいと怖いところ」だという事を改めて認識したのだった。

そんな報道を観ているとある方の話を思い出した。
その方はお隣の事件のあった都市の出身で、事件のあった当時は学生だったそうだ。そして学生の運動に参加もしていたのだが、事件の数ヶ月前に日本へと来られたそうだ。
その方は言った。

「今年で20年経った。20年経ってようやく皆が少しづつ話を出来る状況になってきた」
「ここ数年になるまではほとんど帰ったことがなかったよ。だってもし捕まったらと思うと怖かったからね」
「今でも帰るときは少し緊張するよ」

なんて事を話しておられた。
どこの国にもあるのだろうけど、お隣さんの表の顔と裏の顔との乖離は激しくて、その辺が最近は怖いと思う。

この事件の話題がお隣さんの中で何かが起こるキッカケになってくるんだろうか?
気になる、気になる。。。