手伝うだけ・・・

今日は日差しも柔らかで、穏やかに暖かい一日だった。
こんな日は外を歩いても気持が良い。

さていよいよ世間ではGWが始まろうとしています。
職場においても、GWを家で過ごすために退院される方が多くなってきます。

そんな中、今日一人の患者さんが退院された。
大腿部の骨折そしてオペ、加えて同時に脳梗塞を発症し片麻痺。。。
最初は何も出来なかった。座ることも、足や手を動かす事も出来なかった。
しかし、その方は諦めず、嫌がらず頑張られた。結果杖を使用し独歩で退院された。
スゴイ!!
昨日、最後の歩行練習の後に入院中の事を振り返って二人で話していた。
骨折は痛かったこと、脳梗塞で反対側(骨折は右、片麻痺は左)の手足が動かなくなってスゴく辛かったこと、段々手足が動くようになったこと、そして徐々に歩けるようになっていったこと。。。
諦めたらそこで終わりだけど、歩けるようになったのは諦めずに頑張られた結果だと感じる。
話しの最後にその方が言った

「先生、ホンマにおおきにな。長いことかかってどうにか歩けるようになったわ。助けてもうてありがとう。」

こういう言葉は他の患者さんからも頂くことが多い。
だけど私はこう言う

「僕はなーんもしてへんよ。頑張らはったんは〇〇さんやで。僕はほんの少しだけアドヴァイスをしただけなんやで」

と・・・
これは本当にそう思っている。私は何もしていない。痛みを我慢したのも、動くように頑張ったのも、歩く努力をしたのも全部患者さん本人のお力。

私の仕事は少しだけお手伝いをすること。
ただそれだけだ。。。