余命一ヶ月の・・・


観ないつもりだったのに、観てしまった。
面白くなかったと言うつもりだったのに、話に入っていってしまった。
こんなのでは泣かないよと決めていたのに、泣いてしまった。

へそ曲がりで、映画なんかではすぐに製作側の意図や物語の裏側を考えてしまい、素直に喜んだり、「感動したぁ」なんてことを言うのがとてもキライな私です。
今夜放映されていた「余命一ヶ月の・・・」も、今回が初めての視聴でした。話題になっていたのはもちろん知っています。人々が「感動した」「泣けた」と言っていたのも知っています。だから余計に「こんな“お涙頂戴”の映画ではオレは絶対に泣かないぞ」とこれまではずっと思っていました。


しかしその考えは違っていました。。。


「今日、普通に生きていられる事の幸せ」「確実に明日が訪れる事の幸せ」「大事な人が傍に居てくれる事の幸せ」そんな当たり前の事がスゴく素晴らしい事に思えました。
病院で働いているので、死はとても身近です。だから自分の身近な人達が私が職場で遭遇した状況に「もしなったら・・・?」とも考え“身近な死”を想定することもあります。そして、子供たち2人が生まれる時にどちらにも立会い、妊娠から出産において、生命が無事にこの世に誕生し“生きる”という事はとても特別なことと実感しています。

そんな風に日々の中で生や死を意識することは多いです。だから自分では死、特に物語で語られる“死”にはドライで居られると思っていたし、実際に今まではそうでした。しかし今回は作品の中に登場している主人公たちに自分や家族を重ね、「もしかして・・・」を想像してしまい、これから先の自分自身、家族のことを思うと「泣かない」と決めていたのですが、涙が溢れていきました。。。 実話が元になっているということもリアリティと親近感があって余計に心情にリンクしやすかったのかもしれません。

とにかく、今夜は涙してしまいました。
もう少し落ち着いてから寝ます。。。