頑固の理由


ローマ人の物語」を一から読み返している。
面白い。
過去から、現在が見えてくるって感じがある。

第2巻“ハンニバル戦記”の中でこんな一文があった。

高齢者だから、頑固なのではない。並の人ならば肉体の衰えが精神の動脈硬化現象につながるかもしれないが、優れた業績をあげた高齢者にあらわれる、頑固さはちがう。それは、優れた業績をあげたことによって、彼らが成功者になったことによる。年齢が、頑固にするのではない。成功が、頑固にする。そして、成功者であるがゆえの頑固者は、状況が変革を必要とするようになっても、成功によって得た自信が、別の道を選ばせることを邪魔するのである。ゆえに抜本的な改革は、優れた才能はもちながらも、過去の成功には加担しなかった者によってしか成されない。しばしばそれが若い世代によって成しとげられるのは、若いがゆえに、過去の成功に加担していなかったからである。

ただ気難しくって、頑なになっている訳ではないということだ。
「成功が、頑固にする」

まぁ“成功して頑固になる”ならまだいいが、最近は成功もしないで単純に頑固になっている人も多い気もしますがね。。。
最近特にそんなことを実感しています。。。