システムの持つ両面

システムのもつプラス面は、誰が実施者になってもほどほどの成果が保証されるところにある。反対にマイナス面は、ほどほどの成果しかあげないようでは敗北につながってしまうような場合、共同体が蒙らざるをえない実害が大きすぎる点にある。
ゆえに、システムに忠実でありうるのは平時ということになり、非常時には、忠実でありたいと願っても現実がそれを許さない、という事態になりやすい。だからこそ柔軟をもつシステムの確立が叫ばれるわけだが、これくらい困難なこともないのである。

勝者の混迷 (下)P.120

平時と、非常時は違うということ。
平時のままでは何も変わらないし、変えていけないということ。
今の世の中、“非常時”が常態化してそれが“平時”となってしまっている気がする。。。
システムを超える知力が必要だな。