虚栄心と野心

虚栄心とは、他者から良く思われたいという心情であり、野心とは、何かをやり遂げたい意志であると思っている。他者から良く思われたい人には権力は不可欠ではないが、何かをやり遂げたいと思う人には、権力は、ないしはそれをやるに必要な力は不可欠である。ところが、虚栄心はあっても野心のない人を、人々は、無欲の人、と見る。またそれゆえに、危険でない人物、と見る。かつがれるのは、常にこの種の「危険でない人」である。

ユリウス・カエサル ルビコン以前(下) P.177

「虚栄心はあっても。。。」の人が担がれて、ホイとリーダーになって、結果的に失言や失政で世の中を不安定にさせている。