才能と協力者

自分にある種の才能が欠けていてもそれ自体では不利ではなく、欠けている才能を代行できる者との協力体制さえ確立すればよい

ユリウス・カエサル ルビコン以後(下) P.159

政治的なセンスも軍事的なセンスも両方をもっていたユリウス・カエサルは後継者に指名したが政治的なセンスしか持っていなかったオクタヴィアヌス(後の初代皇帝アウグストゥス)に、オクタヴィアヌスと同年代で軍事的な才能を持っていたアグリッパを、オクタヴィアヌスの傍に置いた。
そしてその二人はカエサル暗殺後の内乱期をオクタヴィアヌスの政治の才能、アグリッパの軍事的な才能で乗り越え、時代に即した帝政へと国体を変えていったのだ。

自分の持っているものと、持っていないものを知ることが大事ということだ。
そして足りないものを無理してまで得ようとするのではなく、時には“借りる”“協力する”という考えも大切なのだ。