情報漏洩を防止するために


久しぶりにここから

交渉術

交渉術

情報漏洩を防止するための最良の方法は、自分に不必要なことは知らないようにしておくことだ。知らない秘密情報を漏らすことはできないからだ。


「知りたいですか」


という質問に対して、


「いいえ、私に直接関係しないような情報は知りたくありません」


 と自然に答えることができるようになれば、情報屋として既に独り立ちすることができる段階に達している。知らなくていい情報は自分と直接関係のない業務上の秘密情報に限らない。自分の組織の人事や、同僚や上司の不倫、家庭的トラブルに関する情報は、自分の仕事に直接支障を来す話以外は聞かないでおいた方がいい。もっとも、この種の情報は、工作を仕掛ける側にとってはとても役に立つ。情報屋は、相手の弱点に付け込んで、協力者を獲得していくのである。
 同時に、酒を飲んだときに自分が何を話したのかきちんと記憶しておく必要がある。相手から聞いた話を記憶することは、それほど難しくないが、自分が話した内容を記憶しておくことは案外難しい。昨日は飲み過ぎたと思うときは、何を話したのか記憶を再現してみる。そして記憶が完全に消えていたり、まだら状になっている部分があれば要注意だ。余計なことを話している可能性が高い。不倫相手の名前、上司の悪口、包茎手術を受けたことがあるなど、自分にとって都合が良くない秘密の話の九割は本人の口から出ている。
P.92-P.94


全てを知っていることがエライ訳じゃないんです。
知らない方が幸せなこともあります。
それに知っていると、ツイツイ話をしたくなってしまうものですしね。

お酒と秘密、ふかぁ〜い関係ですね。