ある女性の言葉

今日入院中の女性(90代)と話ているとこんな話になった。

「こんな風に皆んなにお世話にならなあかんようになってしもて、ホンマ申し訳ないわぁ」

「なんとか早よあっちに行ける方法はないやろかな。。。」

などと冗談交じりではあるが、そのような話をずっとされていた。

上の話をされた女性は、別に寝たきりでもなんでもなくて、少し耳が遠いだけで意思疎通も十分だし、日常的に必要な動作は自立されている。
だけど
「早くあっちに行ってしまいたい」

そんな事を言われる。

そんな話を聞くと、どのように返答をするべきかいつも迷ってしまう。
今日も

「何を言うてんの。〇〇さんはまだまだしっかりとしてはるんやから、モッタイナイよ」

とは返したものの、

「そんな事を言うてくれるんは嬉しいけどなぁ。けどな、最近はお友達と会ってもお互いにこんな話ばっかりや。どうやったら早く逝けるやろかな?てな」

ということだった。

私たちからすると、まだお元気だから「早く逝きたい」などと言われるのはモッタイナイと思うのだが、お一人暮らしが長く続いてしまうと寂しさ、不安などが大きくなって「逝きたい」と思うことが多くなってしまうのかな。

身体・肉体の健康は一番大事だろうけど、こういった心の健康も大事だろうな。