幸か不幸か。。。

人間にとっての幸不幸は、自分に合った時代に生れたか否か、にかかっているということだ。資質も才能も努力する意志も、この一事を前にしては価値が薄れる。だから私も、「成功の条件」とか「失敗の教訓」などと銘打った書物を書く気になれないのである。成功も失敗も、そうそう簡単には定義できないという気がして。

ローマ人の物語 (36) 最後の努力(中) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (36) 最後の努力(中) (新潮文庫)

の帯カバーに書かれている一文

幸も、不幸も人で色々、捉え方も、考え方も違うし、どう感じ取るかにもよる