知らない顔

4月が始まって2週間が経った。
通勤に同じ時間、同じ位置という具合に同じリズムで通勤していると、4月には見られない顔が増える。

新たな人が増えると、それは人間観察のチャンスである。
学生でも社会人でも、新しい環境におかれると先ずは集団を作っていくようだ。そしてその集団の中でお互いを探り合い、そして本能にしたがって順位付けをしていっている。
なのでこの時期の電車の社内は新しい顔ぶれで埋まり、そして新しい集団が発する声でとても騒がしくなる。

まだしばらくの間は知らない顔ばかりの大きな集団が保たれているが、今月の終わり頃には作られた集団が少しづつ分かれてくる。それぞれが生活リズム、新たな環境に求めるものの違いなどによって集団は崩れていく。

そうするとようやく騒がしい社内も徐々に落ち着いてくるだろう。

早くそうなって欲しいものだ。