温泉街における人の心情、分かる気がする
最近色々と話題にのぼるこの作品、映画化も決まったとか・・・
益々目が離せないですね。
- 作者: ヤマザキマリ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/04/23
- メディア: ペーパーバック
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この最新3巻の中にある作者のコラムにこんな一節があった
温泉街の土産物屋などで購入した物は大抵、やや時間が経つと「…何でこんなの買ったんだろ」と、自らの当時の嗜好に疑問を抱くような物だったりします。ですが世の中には、日常の緊張や様々な義務感から解放されて伸びたパンツのゴムみたいな精神状態にならないと、欲しいと思えない「物」というのが存在するということを、温泉街の土産物は教えてくれます。
人様にお土産として献上したら迷惑がられるに決まってるような、温泉のお湯でふやかされた脳細胞のみが反応する、体裁を一切を一切無視した緩い物欲も、人として大切なものだと思います。
私も以前、某温泉街ででっかい通行手形のキーホルダーやペナントを喜んで購入し、しばらくしてからそれを見て、自分の不可思議な衝動について考え込んだことがありました。
でも、そんな物欲を悔やんではいけないのです。その通行手形こそ、解放されきった素晴しい精神状態の証なのですから。
よく分かります。旅先では何か妙な気分になって、「ナンデ?」と思うような物を手に持ってしまっていることが多いです。
だけど、上記分の最後にあるように日常の緊張状態・ストレス状態から解き放たれた結果ユルユルになった精神が非日常な物を求めるんですね。
緊張ばかりではダメです。オンとオフの適度な切り替えが人生のいいアクセントですね。