知らない話

この時期になると、高齢の患者さまたちから色々な話を教えていただくことが多い。

私たちが教科書、メディアからの情報でしかしらない話ではなく、リアルに体験された話。。。
高齢となられて、記憶が曖昧な部分もあるそうだけど、多くのことを未だに鮮明に記憶されているようだ。

先日、このような番組が放映されていた。
NHKスペシャル|知られざる脱出劇~北朝鮮・引き揚げの真実~

そこで放映されていた内容のような話は患者さまから何度か話していただいたことがある。
小学生だった時にどうやって、満州の地から引き揚げてきたか。一緒にいたご両親や小さかった妹さんは途中で力尽きられ、お兄さまと二人だけで引き揚げられてきたそうだ。
日本に帰ってからも、身寄りの無い状態でどのように生きてきたか。

私たちには想像することしか出来ないが、何度聞いても重たい話だ。

知らない私たちは聞くしかない、読むしかない。
そこから何を感じて、何を考えるか?
それらの事を、その時代を直接生きた人々から直接聞けない次の世代にどのように残すか?
そんな事を思う終戦記念日の前夜だ。。。