言葉について

ちょっとした言葉遣いの違いで、相手との関係はあっというまに悪くなってしまう。
先日、私が経験したことだが、職場において他部署の上司にある事柄について少し意見の食い違いがあった。普段なら、私も聞き流すのだが、その時ばかりは「自分の職責にかけて、今は引いて聞いてはならない」と考え、少々対抗して話を切り返した。
結果、口論となり周囲の同僚たちを驚かせてしまった。
後々、よく考えてみると普段ならその上司もそんな指摘をしてくる人でもないのだが、その時は少し機嫌が悪かったのだろうと思う。しかし、言い方を少し考えて話をしてくれれば私の方も素直な応対が出来たと思う。
言葉遣いは難しいと感じた。私も老若男女、職業上様々な人たちと会話することが多いので注意をせねばなるまいと思った。
このとき思い出したのが、確か「国家の罠」などの著者 佐藤優氏がその著書の中で度々使われていた表現だったと思うが、相手に対して嘘はなしで話を交渉をしようという時に、最初に「嘘はつくなよッ!」というよりは「正直に話をしよう」と言う方がお互いに気が楽で、本当に素直なやり取りが出来るのだというような紹介をされていた。今回まさにその通りだと実感したのであった。