獄中記

獄中記

獄中記


中々、読み応えの在る一冊であった。ページ数も500Pを超えるもので、通勤途中で読むだけなのでかなり時間がかかってしまった。
さて、内容であるが佐藤氏が逮捕・拘留中の出来事思索の内容を綴った一冊である。
そこには、佐藤氏の考え方、物事の捉え方が詰まっており私自身には一読では中々理解できないことが多かった。またしばらく時間をおいてから再度読みたいと思う。ただ、一連の佐藤氏が外務省時代に関わってこられた事柄に対する出来事を書かれた、「国家の罠」等をすでに読んでいたので、作中に登場する人名や、哲学的な言語、社会的出来事等に関してある程度予備知識があったのでまだ読みやすかったと感じた。それがなければかなり難しい内容(一部分は)だったと感じる。
この作品を読んで、まだまだ自分の知らない世界が広がっており、少しでも、格好だけでもいいから「哲学」というものを勉強してみようかと考えた。今作品の巻末に佐藤氏が拘留中に読まれた本の一覧が掲載されていたが、その中から興味をもったものを何冊か購入して読んでみようと考えている。
とにかく、頭をかなり使う一冊であった。ここまで物事を深く深く考えることが出来るのかと感心した。とともに、道理を知らないで社会を過ごす事はなんて愚かで勿体無いことか!
もう一度、これからの知識の吸収の方法を考え直そう・・・