大鬼と小鬼 そして小鬼の勇気

今夜、我が家には大鬼と小鬼、二匹の鬼が出現した。
小鬼(三歳児)は最初自分が保育園で作成した鬼の面を付けて「鬼は外ッ! 福は内ッ!」はしゃいでいた。
「鬼が来ても怖くないもん。こうやって豆をぶつけるネン。」とおお張り切り。中々、頼もしい姿を見せてくれるなと感心していた。昨年は私が紙で出来た面を付けて登場すると、豆を撒くどころではなく妻にしがみつき泣きじゃくっていたのだった。その印象がとても強くて、妻と二人で「今年はどうかな?」と話をしていたのだが、当の本人は「怖くない」とのこと・・・。さてさて、どうなることやらと思っていた。

というわけで、満を持して大鬼の登場となった。私も少々調子にのって、写真の面に上半身は裸で下は半パン、手にはカレンダーを丸めて作った棍棒という姿で突然現れた。
そこで三歳児の彼はどうしたかというと、一時は突然の鬼の登場に驚き妻に駆け寄りしがみついて怖がっていたのだが、妻が「お母さん、鬼が怖い!助けて」と言うと、彼は意を決し泣きそうな顔で勇気を振り絞り大鬼へと立ち向かってきた。「鬼は外ッ! 鬼は外ッ!」と・・・。驚いた。逃げずに、泣かずに立ち向かえた。そして鬼は満足して逃げ出した。

後には満足そうな小鬼くんの顔がそこにはあった。一年でここまで成長したかと驚いた。彼の勇気に幸あれ!

追記:しかしとても緊張したみたいで、後は疲れ果てていました。お疲れ様小鬼くん