まだ見ぬ世界の入り口
長男がヴォイオリンを習いだして、もう8ヵ月程になる。毎晩妻と二人で練習をしている。
最近になってようやく第4弦も使って音を出せるようになって来た。ようやく弦楽器を演奏しているな、といった感じがする。
そうやって子供がヴァイオリンの世界に少しづつ足を踏み込んでいっているので、私たち夫婦も合わせて今までほぼ無縁であった音楽・ヴァイオリンの世界の知識を少しでも補うべく色んな過去の演奏家たちや現代の演奏家の映像を観ている。
最初は長男が昨年のクリスマスにサンタさんからもらったDVD「アート・オブ・ヴァイオリン」*1を観たのがキッカケなのだが、これにはオイストラフやハイフェッツ、メニューイン等の偉大なる過去の演奏家が多数登場する。
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2006/01/18
- メディア: DVD
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そこで奏でられる音には引き込まれ、目にする卓越した技術には驚きを覚えた。以来Youtube等で色々と探しながら過去の演奏家たちの姿を観てみた。
それらの映像を観ての感じた事は、過去の音も現代でも十分過ぎるほど素晴らしいと思った。そして先に挙げたDVDの中でヴァイオリンの事を「悪魔の楽器」と評しているのだが、その通りだと思った。長男がやり始め、そしてある程度音が出るようになって、演奏会やテレビの番組を少しではあるがチェックして観たり、聞いたりしていると浅はかではあるがなんとなく“ヴァイオリンの世界”を感じたような気になっていた。
しかし、こうやって様々な映像をみると私たち親子が立っている場所はまだヴァイオリン世界の入り口のドアに手をかけたぐらいで、その世界の底も何も見えていないような状態だったと痛感した。
そしてこれから先、長男がヴァイオリンを続けていく上でどのポジションを目指すのかは今のところまだ解らないが、様々な映像を見る限り、頂上への道は遥かに高く険しい道程なのだという事を知ったのだった。
まぁ、今は何も難しいことは考えない。ただ彼がどこまで登りつめてくれるのかが楽しみである。
明日もレッスンです。
*1:id:sergejOさんもお薦めの一枚でした。http://d.hatena.ne.jp/sergejO/20081221