平均台

多くの患者さん(老若男女すべて)に毎日接していてこんな事を感じた。

「ヒトの生活は揺れながら平均台の上を歩いているようなものだ」

と。
何故なら、基本的に健康に過ごしている時でもヒトの身体はその内部で「平衡」を保とうとしている。そのバランスが崩れると病気になるし、ケガをすることで身体の「平衡」が崩れることもある。
そう言うならば、健康である場合の身体は常にゆらゆらと揺らぎながら、身体にとっての悪い要素を健康に影響が出ないように吸収しているのだ。揺らぎの幅を超えてしまうと、平均台から落っこちて(病気となって)しまう。
若ければ揺らぎの幅は大きく、そして平均台の幅も広い。
年老いてしまうと揺らぎは少なく硬くなり、平均台の幅はとても狭くなってしまう。

微妙で絶妙なバランスの上に健康は成り立っているのだ。

このような事を感じる。