11月号 アフリカの資源を狙うロシア 切り札は「船舶型原発」

気になる記事があったので紹介する。なんとも今のロシアらしいというのか、将来をしっかりと見据えているというのか、この考え方には敬服するのとこの先を考えると空恐ろしいものもある。
記事では次のようなことを紹介している。
ロシアが新たな資源外交として、原子力潜水艦技術を応用した船舶型の7万キロワット級の小型原子力プラントを開発したと。そしてそれを電力を必要としているが初期投資がかさむ為、普通には発電所を建設することの出来ないアフリカ諸国へ“レンタル”する計画らしい。
記事を引用すると

「電力供給」というインフラの根幹を握り、アフリカの大地に眠る化石燃料や鉱物資源の権益獲得を狙おういう思惑が見え隠れする。

そしてこの小型原発には中近東諸国や中国も検討中だということだ。
さらにこの資源外交を一歩進めると以下のような青写真が見えるらしい

顧客に対してロシアはまず相手国に有利な契約を結ぶと思われる。だが、契約更新時に資源権益をめぐる要求を相手国が飲まない場合、船舶型原発をロシアへ戻すと宣言すればどうなるか。天然資源の輸出が波に乗るほど当該国は電力を欲する。この弱みにつけ込めば、ロシアは労せずしてアフリカの天然資源権益を手に入れられるというわけだ。

ああ、なんということだ幾らロシアで「平和目的」と謳ってもこう考えれば外交上の大きな武器の一つとして使われるのは当たり前だろう。
ロシア帝国は一体どこまで覇権を拡大していくのだろう・・・