ウェブ時代をゆく

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)


読了した。久しぶりに長時間かかって読んだ一冊であった。前回のエントリーにも記したが、この一冊には色々と考えさせられる箇所がとても多く何度も同じところを読み返し、読み返し繰り返し読んだ。
その内に、ウェブ上には11月14日に丸善で行われた梅田氏の講演会の抄録等が公開されたので、それらも合わせて読んでみることで、梅田氏がこの一冊で伝えたかったことをより深く理解することができた(多分・・・)とともに、これからの自分の人生の過ごし方について今一度考えるチャンスを与えてもらったと感じた。
筑摩書房 ウェブ時代をゆく メイキング・オブ・『ウェブ時代をゆく』
リアルの世界に生きる人は、ウェブ時代をどう生きたらいいのか--梅田望夫氏講演:前編 - CNET Japan
「たいしたことない自分」だから、本を書いた--梅田望夫氏講演:後編 - CNET Japan

全てを読んでみて、今年31歳となる私が今後の10年間で何が出来るのかと考え、また10年後、20年後の自分を何処へもって行きたいのかと・・・、悩んだ。

少しづつ読み、そしてもう一度考える - Fere libenter homines id quod volunt credunt「好きなこと」ってなんだろう? - Fere libenter homines id quod volunt creduntにも記したが、自分の「好き」なことや「貫く」ことの出来る「何か」を今までは明確に持ててはいなかったと思う。今回、この本をきっかけに「好き」で「貫く」ことの出来るものを考えてみたが、結局今の仕事がベースになってしまう感じた。思い返せば、幼少期より「医療機関で働く」ってことを目標にしていた。だから今の仕事を選択しその為に学んだ、そして今も日々学び続けている。だから、基本的なところでは「好き」なことを出来ているようには思うのだけど、最近ではその方向性が少しずれてしまっているようにも感じる。
最も古い職業の一つである「医療」そして「病院」という組織その中に属しながらこの10年過ごしてきた。そして今の時点でたどり着いた答えが「好き」な「医療行為」「人に関わる」ということを今後も続けて行く。ただし、現在の資格を活かす方法を日々模索していく、そして自分が出来る新しい「何か」を創造していく。こととした。

そして最後に今回読んで思い出した一説は、マキアヴェッリが戦略論で語る次の一説であった。

なにかを為したいと思う者は、まずなによりも先に、準備に専念することが必要だ。機会の訪れを待っての準備開始では、もう遅い。幸運に微笑まれるより前に、準備は整えておかねばならない。
このことさえ怠りなくやっておけば、好機が訪れるやただちに、それをひっ捕らえてしまうこともできる。    好機というものは、すぐさま捕まえないと、逃げさってしまうものである。

これから訪れるであろう「好機」を逃さないためにも、日々精進しアンテナを高く持ちそして思考する事を止めないで過ごす!