16年を呑む

札幌の“花咲か爺”こと三上さん(id:elmikamino)の一連の“山﨑ワイナリー”に関するエントリーをみていて、同じ“山﨑”としていてもたってもいられなくなり(ただ酒飲みの本性が現れただけかも。。。)、最近無性にワインが飲みたかった。
田園の小さなワイン醸造所「山﨑ワイナリー」(北海道三笠市) - 三上のブログ
Yamazaki Winery Merlot 2006を飲む - 三上のブログ
先日、実家に帰った際も“丹波ワイン”の醸造所を覗いたりして、勝手に気分はワインを飲む感じになっていた。
そして、実家から保管してあったワインを数本もって帰ってきた。
そして今夜その内の一本を開けた

このワイン、面白いでしょ!?
エチケットには「ザ・ハウス白 The HOUSE1992」としか書いてない。ボトルの裏にも何も説明は貼ってないんです。
確か中身はピノ・グリージョを木樽で発酵させたものだったと記憶しています。
どうしてこんなにシンプルなエチケットかというと、10年前のワインブームで赤・白ともにワインの在庫が無くなった時に試験的に発酵・貯蔵していた中で、最も完成度の高かったこれらのピノ・グリージョによるワインを瓶詰めしてショップ限定の商品として販売したのです。ピノ・グリージョの‘92‘94は木樽での発酵・貯蔵 ‘93はステンレスタンクでの発酵を行ったものでした。
今回飲んだのは‘92年のものです。
もう16年が経っています。当時私は高校2年生でした。遠い昔の記憶です。

16年分、色んな事を考えながら抜栓しました。
すると、私が想像していたよりもはるかに豊かな香りが立ち上ってきました。そこには花の香り、蜂蜜の香り等が在りました。
グラスに注ぐとこんな感じです

色は退色せずに存在し、同じものを10年前に飲んだ時と同じようにあると感じました。
このワインの16年を一気に飲み干した。アルコール分は幾分か弱まっているが、香りは豊かだと感じた。

16年間お待ちどおさまでした。
美味しかったです。