準備のほどは・・・?

昨日今日と、爽やかに晴れ渡り気持ちのいい秋空が広がっていた。
気温も穏やかでとても過ごしやすく感じる日だった。
しかし今週初めとの気温差が10℃近くある、これはしょうしょう応える。私は身体に“寒い”って事を感じるとその刺激が引き金となって流涙・鼻閉・鼻汁が発現する、その姿はまるで花粉症によるアレルギー症状とそっくりだ。おかげで今週初めは最悪の状態で片時もティッシュが手放せないような状態だった(風邪ではないんです)。
つくづく思った、花粉症による経済的損失が2860億円程になるらしいが、これもまんざら嘘でもないなと実感する。
あのクシャミや鼻汁の状態ではどうにも仕事にならない。損失、納得です。

で、“経済的損失”と“仕事にならない”って事を感じたキッカケで一つ疑問が浮かんだ。
それは新型インフルエンザについて。
専門家の方々の話によると、新型インフルエンザが発生するのは確実で、後はそれが何時大流行を始めるか?という事らしい。だから国内においても大流行に備えて薬の備蓄やワクチンの開発、医療機関や行政の対応方法など様々な面での対応策が検討されている状態だ。
先日も新聞の片隅に囲み記事で「不織布マスクを各家庭で早期に準備しておくように」とあった。私の勤務する病院においても、熱発患者(新型インフルエンザ疑い)が来院された場合の対応マニュアルが準備されている。しかし、マニュアルが用意されているといっても地域の基幹病院でもなく一個人病院なので、まだ職員全体には真実味がないような状態だ。。。
私の疑問とはこのマニュアルに関連した疑問なのだが、もしも大流行した場合に病院の機能は何時まで機能出来るのだろうか?今在るマニュアルは、他所から発症者が来院する場合に備えたものだ。では、もし職員の中に発症者がでたらどうするか?新型インフルエンザが大流行した場合、同時に多数の者が業務遂行が不可能になるかもしれない。加えて組織の運営方針を決定する立場の者が同時に正常な判断が出来る状態ではなくなるかもしれない。このような場合を想定したマニュアルが存在しない。これでいいのか?
一応、ワクチンの摂取や薬の配分に関して医療機関従事者は優先されるらしいが、それでも100%発症しないとも限らないし、やはり最悪の場合を想定したものを考える必要があるのではないだろうか?
一部企業においては、大流行における非常時の経営権の委譲等に関する対策がとられているそうだが、病院というものはどうなのだろう?病気は、病人は身内からは発生しないものと考えてしまっているのだろうか。

それにしても“新型インフルエンザ”は本当のところ、どこまで迫っているのだろう?