変わった日

オバマ新大統領の就任式が終わった。
昨夜は結局ウェブでの中継を観ながらNHKでの中継を待っていた、そして1時からは両方を観ていた。
それにしてもウェブの中継は面白いものであった、世界中の人がアクセスしチャットで会話をしている。その内容も就任式に関係のあることから全く関係のないことまで様々で、中継とチャット画面と両方を追いかけるのは中々難しいものであった。

注目していた就任演説、およそ19分間語られた内容の正直なところ聴いた感想は「理想を多く語らず、現実を見据えた内容だな」と感じた。今回の演説は27歳のスピーチライターと共に作り上げたものだったと聞いたのだが、これまでの選挙戦などで繰り返し使われてきた「CHANGE!」や「YES WE CAN!」といったフレーズはほとんど使われなかった。だから今回の演説は聴衆に単に夢や希望だけを一方的に与えるものではなく、今を理解し現実を受け入れ、そしてアメリカを信じてもう一度一緒に作り上げよう!といったメッセージが込められているのかと私は感じた。

昨今の金融危機以来様々なメディアでよく「アメリカももう終わりだ」みたいなことを見たり、聞いたりするが就任式の光景を観て「そんな事はないな」と感じた。すぐにとはいかないだろうが、必ず復活してくると私は思った。
アメリカは変わったんだ。

最後にちょっと別の話になるが、ホワイトハウスの最終的な引っ越しが就任式の真っ最中に行われるという事をはじめて知った。
その日を境に何もかもが入れ替わるのですね。
住人もそれに伴う人員、家具や調度品、そして決まり事、それらが全てプッシュ家のものからオバマ家のものへと入れ替わる。
引っ越しの映像を観ながらそんな事を考えていました。そして思い出したのが2年前に読んだ「ホワイトハウスの職人たち」という本だった。この本にはホワイトハウスで働く料理人、学芸員、仕立て屋などの話が裏話と共に綴られている。中々面白い一冊であった。
ホワイトハウスの職人たち - Fere libenter homines id quod volunt credunt

ホワイトハウスの職人たち (新潮新書)

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それにしても変わったアメリカとまだ変わらない日本、これから先どうなるのだろうか。日本はまだオバマ大統領が語ったような次の世代の事を見れていないのではないだろうか。