一つの道

昨年末に大学から一通の手紙が届いた。
その中には手紙とアンケート用紙が入っており、アンケート用紙には次のようにあった。

近年、我が国の伝統医療(鍼灸師や柔道整復師を養成)に関する学校が全国各地に設置されている現状から、それらの方々の生涯学習のニーズへの対応を行うには、質の高い大学院教育を提供し、伝統医療に関する国際的な通用性、信頼性の向上を図っていくことが必要と考えております。

というな内容が書かれていた。
そして続けてこうあった。

時間的・地理的な制約のため通学が困難な社会人等の方々に対し、通信教育の特性を活かし、働きながら伝統医療を研究する機会を提供するために、現在、設置している鍼灸学研究科を基盤に通信制大学院の設置を検討している

そう「通信制大学院」の設置を考えているらしい、アンケートはそれに関する意見聴取的な内容であった。

驚いた。

学部生の頃は大学院にはほとんど興味もなく、進学する気もサラサラなかった。実際、同期のほとんどはそのように考えていて進学した者は数名だった。
卒業して10年、状況はだいぶ変ってきた。

今になって思う、学び続ける事の必要性はとても重要で、現状の有資格者が溢れかえり団子状態から一歩抜け出すためには進学といった事も必要なのではないのだろうかと最近考えていた。しかし、現状では時間等の制約が大きいと思いながら過ごしていた。
そこに来て今回のような話が届いた。まだ検討中であり具体的な内容は決まっていないようなのだが、期待してしまう。

通信制大学院」、新たな一つの道が見えてきた気がする。