厳しい現実

どのように書いていけばいいのか少し迷うのだが、子育てと仕事の両立には厳しい状況がある。

一番の問題は保育所の事だ。
拙宅も長男・次男ともに妻の育児休業明けの時点での保育所の入所が中々はっきりとは決まらず厳しかった*1
はっきり言って自分が希望する保育所に、希望する日から入所出来る人の方が圧倒的に少ない。どういった基準で「入所決定」がなされているのかは不明瞭*2な点も多く、申し込みをしてから通知が来るまではイライラとしてしまう。その上、役所に入所申込書を提出に行っても、相手からの返答は「厳しいですよ。無理だと思います」*3と言われる。
だから余程の覚悟と運と計画性をもって入所へ向けて準備しなきゃならない。
子供が生れた途端に、というのか生れる以前から育児休業明けの日を目指して保育所への入所準備をしなきゃならない。そんなことでは安心して妊娠期間を過ごすことは出来ないし、出産後も落ち着いて育児を行うことも難しくなってしまう。

身近なところでこんな話があった。
職場の同僚は3月から一年間の育児休業明けで職場復帰だったのだが、子供が保育所に入所することが出来なかった。役所や保育所に仕事復帰の必要性と家族構成等の窮状を伝えたがそれでも無理だったそうだ。
しかしだからといって育児休暇を延長することも出来ず、3月には復帰せざるを得なかった。だから思案したあげく自宅から離れた自分の両親の家に子供と二人で住み込み、昼間はご両親に子供を預けそこから仕事に来ているそうだ。
「ご主人は?」
とたずねると、「仕事があるから独りで家に居るよ。だから私の仕事が休みの時に子供と自宅に戻るんだよ」と言っていた。
何とも厳しい現実だ。

こんな話も聞いた事がある。
出産し1歳ぐらいまで子育てをして、その後仕事復帰しようと考えている人の中には、年度途中よりも4月入所の方が入所しやすいので、4月出産となるようにコントロールすることもあるそうだ。
そんな事まで考えて妊娠・出産をするとは私には考えが至らなかった。この話を聞いた時にはただただ関心するばかりだった。

結局何の話かというと、今の世の中、男女共に働く事が普通であり、女性も出産後に仕事復帰する事が普通だ。しかし上に挙げたような保育園事情では出産後の仕事復帰は簡単には出来ないし、子育て以上の悩み事となる。となると仕事を持つ女性にとって出産することは“メンドクサイ”ってことになるだろう。
こんな状況では出産し仕事をしようって気が起こらないんじゃないだろうかと考える。

多分このままでは出生率は上がらないだろう。

育児環境が良くなっていくことを望む。。。

*1:結局は二人とも無事に入所出来た

*2:家庭環境・就業状況などに応じて優先度が決まるらしい

*3:生まれた段階で一年後に向けての入所の申し込みに行ってもこう言われる