それでも一度は読んでみては・・・
移植に関する改正案が採決され、意外なことにA案が可決されました。
印象としては4案でもう少し票が割れるかと考えていたのですが、結果はA案が賛成263、反対167で可決されたということでした。
今回の法案改正では「もし自分であったら?」ということで大いに考えました。
モチロン、自分が脳死となりドナーとなる場合、移植を望む側である場合、家族がそうなった場合、子供が何れかの立場になった場合。。。
色々考えました。
「脳死をヒトの死」と捉えるか、そうではないかこれについては今こうやっていても明確な答えが出てきません。
ただ、子供への移植治療が可能になった点においては大いなる進歩であったのではないかと考えています。
ただ今回の一連の改正案などを色々と見ていて思い出したのは昨年読んだ一冊の漫画でした。
新ブラックジャックによろしく 5(移植編) (ビッグコミックススペシャル)
- 作者: 佐藤秀峰
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/10
- メディア: コミック
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この一冊についての読後感はこちら
2008-10-30 - Fere libenter homines id quod volunt credunt
かなりインパクトのある内容でした。
これを読んでしまうと、今まで単純に考えていた“脳死”や“移植”ってことを何度も何度も考えてしまうことになります。
それでも今だからこそ、この一冊は読んでみるべきなんじゃないだろうかと私は思っています。
漫画自体も今現在において移植にまつわるシリーズで6冊が刊行されています。どうしても漫画なのでセンセーショナルに描かれている部分も多いとは思いますが、それでも普段私たちがほとんど知ることの無い、出会うことの無い“脳死”“臓器移植”の世界に触れることが出来ると思います。
先に挙げた一冊を読んだ時に私はこんな事を書いてました。
もし自分なら、もし家族ならこの内容を知った上でもまだ脳死による臓器提供の承諾書にサインが出来るか?と。。。
自信はない
私は脳死による臓器提供に反対ではない、がしかしこの一冊を見てしまうと揺らいでしまう。。。
「あげられるものがあれば、なんでもあげれば良いじゃん」と考えていたの私だが、今は躊躇いがある。。。
見なきゃ良かったと思う自分と、見て知ることが出来てよかったと考えている自分が今は同居している。
並べられた文字だけでは理解できないし、簡単には解決出来ない問題です。