愉快な2歳児
毎朝寝ている子供たちを起こす時、とりあえず寝室のドアを開けて電灯をつけておく。それで起きなければしばらくしてから声をかけるのがいつもの様子だ。
今朝はいつもと様子が違った。いつも電灯の眩しさでグズグズと言いながら起きてくる次男なのだが、今朝は私がキッチンで作業をしていると後ろの方で
「トテテテテェー」
いうような足音がした。そして気づかないフリをしていると、いきなり彼は
「バアァッー!!」
と満面の笑顔で驚かせてくれた。こちらも朝から笑えた。
そして彼はお気に入りの小さな赤い毛布を片手に引きずりながら同じように妻の元へとまた
「トテテテテェー」
と駆けて行って同じ事をしていた。愉快なやつだ。
そして朝食後にオムツを換えた後その場でゴロゴロとして遊んでいるので、そのまま放っておいて出勤前の準備をしていた。そしてしばらくしてからどうしているかと覗くと次男はその場に居なかった、おもちゃの部屋にも居ない。
まさかと思いながら寝室を覗くとなにやら大人のベッドの上でゴソゴソとしている。よく見るとお気に入りの毛布とともに布団の中に潜り込もうとしているようであった。
その時に目が合った。
彼は少し照れたような表情をして、またそのまま潜り込む作業を続けていた。そしてそのまま布団に潜り込み横になっていた(不思議な2歳児だと思った)。その後しばらくそのまま一人で布団の中で過ごした後に、突然動き出した。
また
「トテテテテェー」
という足音、そして同じく
「バアァッー!」
そう、どうやら布団に潜り込んでいたのは眠い為ではなくこの「バアァッー!」とやって皆をもう一度驚かせたかったようだ。その仕込みで布団に潜り込んでいたようだった。
朝からとても愉快な気持ちになれた。
楽しい一日がスタートした日だった。
笑いを計算する2歳児、愉快だ。