僅かな差

オリンピックもそろそろ終わりですね。
始まる前にはあまり盛り上がってはいなかったのですが、いざ始まってみると連日各競技の結果が気になりテレビの中継に釘付けになっていました。

さて結果と言えば、日本時間の今朝早くに行われていたスピードスケートの女子パシュートでは日本チームは見事に銀メダルを獲得することが出きました。前回のトリノ大会では惜しくも4位だったということで今回は見事その時の雪辱を果たせた事でしょう。

ただ、結果だけを見ていてその競技の色々な本質を何も知らない私がこんな事を言うのは間違っているのかもしれませんが、今回のパシュートの銀メダルは悔いの残る銀メダルなのではと思いました。

決勝の競技が始まってから、日本チームは相手であるドイツチームの事をリードしていました。周回を重ねる毎にその差は開いていき、最終周の時点では多少その差は縮まったもののまだ1秒近くあったのです。それが終わってみれば逆にドイツチームに「0.02秒」の差を付けられての逆転負けでした。僅か「0.02秒」です。距離にするとどれくらいの差なのでしょう?多分ほんの数ミリのことだと思います。そしてこの「0.02秒」「ほんの数ミリ」に見ていて悔いが残るのです、なぜならパシュートの場合三人1チームで、三人目の選手がゴールした時点でチームのゴールとなるわけですが、最後の1周はドイチームは必死で追い上げました、モチロン日本チームも必死で逃げたはずです。しかし本当の最後ゴールの瞬間に“必死さ”の違いが見えました((私の勝手な見分です))。ドイツチームは三人の選手が皆んなそっろって足を前に伸ばして出し((スピードスケートは爪先がゴールした時がゴールですよね))、少しでも早く「全員がゴールしてやる!」という感じでした。それに対して日本チームは頭からゴールに向かっていました。
なぜ足を前に伸ばさなかったのでしょう?もしかするととても疲労していたのかもしれません、しかし最後に皆がそろって足を伸ばしていれば金メダルだったかもしれません。

「0.02秒」の差というのは最後の気持ちの差であったように思えます。
見ていて悔しい「0.02秒」でした。

だけど銀メダルは嬉しいですね。選手の皆さんお疲れさまでした。