梅田へ

昨日、長男と二人だけで梅田までおでかけした。
長男と二人きりで電車に乗って遠出をするのは何時以来だろうか?
なんとなく記憶にあるのは、彼がまだ歩けもせず移動手段は抱っこかベビーカーという状態の1歳数カ月ぐらいの時に阪急に乗って二人だけで出かけたことがある。多分それ以来じゃないだろうか。。。?
それ以外は大体があまり遠出をする我が家でもなく、また休みの日には皆で一緒に!ということが多かったので昨日のように長男と二人だけで梅田へ!なんてことはかなり珍しかった。ベビーカーに乗って一緒に電車にのっていた時と比べれば遥かに成長し、電車内でも「ああでもない、こうでもない」「あれは〇〇だ。こっちは□□だ」などと話をしながらだったので、何もしゃべらず車内ではずっと寝たままであった時期と比べると大きくなったことを実感した。

ところで昨日そうやって二人だけで梅田へ出かけたのはヴァイオリンの演奏を聞くためであった。
もちろん、我が家が大のファンであり、長男の大切な憧れの“お兄ちゃん”である中学生の彼の演奏だ。今回は演奏会などではなくコンクールに出場されての演奏であった。
コンクールといえば、私にとっては長男が出場した程度のものしかしらず、今回のような長男よりもお兄さん・お姉さん方が同じ課題曲を何人も何人も弾かれるのを一度に聞いた経験がなかった。なので、音楽に対する専門知識がまったく無い私が、一人ひとりの方の演奏の違いをアレコレ言えるわけも無い。ただ誰もの演奏が「上手だなぁ」や「ここに来るまでに毎日相当練習されているんだろうな」といったことを想像するのみであった。もし長男が今のままヴァイオリンを続けていくならばいつの日か同じ舞台に立つことになるのかな?と遥か先のことも頭の片隅には浮かんでいた・・・・・
何十人かのお兄ちゃん・お姉ちゃんの演奏を聞いていると、やはりそれぞれの人に演奏の違いはある。当然同じ曲でも印象が変わってくる。
そしてその中でも好みの音、そうでない音もある。「この音いいなぁ」と感じた中にはやはり憧れのお兄ちゃんの演奏も当然ある。今までからズット聴かせていただいているので音に対する安心感もあったのかもしれないが、やっぱり彼の音が私や長男は好きだ。
スゥーと流れるような雰囲気の中でで、一つ一つの音が美しく弦から溢れ響いてくる。そんな印象を受けました。
会場では演奏後に拍手が出来ない場であった。もしすることが許されていたならば「素晴らしいッ!」と言って大拍手をしていただろう。

やっぱり彼は我が家の憧れ、長男にとっての偉大な「お兄ちゃん」であった。
その姿をずっと追いかけていきたいと思う。
本当にいい音だった。