野中広務 差別と権力

野中広務 差別と権力 (講談社文庫)

野中広務 差別と権力 (講談社文庫)

野中氏の選挙区は私の地元であり、また衆議院に初当選された頃は私が“選挙”というものを人生で初めて理解し始めた時でもあったので、「野中広務」って政治家は私に身近な国会議員であった。

地元の人間として何となく「政治家・野中広務」は知っていたが、この本に書かれているような田中角栄氏との関係や竹下登氏との関係には興味をそそられ、また野中氏のすごさを感じた。

本書では権力の階段を駆け上って行き、そしてどうやって失脚していったかが紹介されている。今は政界に存在してない野中氏であるがその存在感は今でもチラホラと見えるようである。
京都では今でも事あるごとに、「野中さんは、こう言っていた。」だとか、「野中さんはああだ。」とか言うことがよく聞こえてくる。

色々とあったが、私は京都に「人間・野中広務」「政治家・野中広務」がいてよかったと思う。
これから先に野中氏のような政治家はもう出てこないと思うが・・・、少し期待してみよう