最近感じること

最近通勤や、休日に歩いていると海外からの観光客の方々をよく見かける。いま私が住んでいるのが京都市内の中心部なので、以前からよく見かけてはいたのだが数年前よりその数が徐々に増えていると感じる。それもヨーロッパ人の数が本当に増えたと思う。何故、分かるかといえば不確実なのだが、すれ違った時や横を通った時に聞こえる言語が英語ではなく、それが仏語や独語、伊語、露語なのであるからだ。やはり、ユーロ高の関係で日本に観光に着やすいのだろうか?身近でユーロ、ヨーロッパの勢い・強さを感じる・・・。
そういえば数年前に、「ヨーロッパ合衆国の正体」という本を読んだのだが、その時は未だ本当にEUがここまで存在感を増し、ユーロ高もここまで進むとは到底信じられなかったと記憶している。

「ヨーロッパ合衆国」の正体

「ヨーロッパ合衆国」の正体


それが今まではほぼ現実になっている。先月号や今月号のForesight誌においてもEU関連の記事が多く目に付いた。
2008 2月号
●世界を制するEUのスタンダード アジアまでも席捲するEUスタンダード
●日本企業も逃れられない「EU競争法」の脅威
●進化するEU農業の守備力と攻撃力
●「リスボン条約」が促す欧州統合への再スタート
2008 3月号
●着々と「環境覇権」を引き寄せるEUのしたたかさ
など等とEUの話題には事欠かない今の世の中だ。

日本は世界舞台の中ではあくまで「日本」という一票だけ、アメリカも同様に一票だけ(日米両国も援助や駆け引きで味方を増やす事もしているが不安定)、しかしEUはまとまれば一つの大きな経済圏を築き寄せ付けぬ強さを持ち、そして分割すれば加盟25カ国分の票を持っている。とてもしたたかだ!

これから先、更にめまぐるしく世界は変化し続ける、気がつけば身動きが取れないなんて事が無いようにしなければならないと、身近なところから感じるEUの脅威である。