先人に感謝

職業上、色々な人に出会う。老若男女、様々だ。だけど主には高齢者の方が多い。
上は100歳を越えた方もおられるし、70歳台なんかはまだまだ若いくらいだ!
そういった方々と毎日会話することは、とても楽しいし、またタメにもなる。
何故って、そこには私の想像もつかないほどの経験をされているからだ。戦争体験でも、それが陸軍・海軍・満州からの引き上げなど立場は様々だ。職業も、鉄道、教師、学者、農家、銀行、建築や色々な職人など数え上げたら限がない。
そこには、その人生を活きてこられた人々の人生が、歴史がある。「歴史」とは「history」であり、それは「his story」であって、だから「人の物語」なのである。そういった「物語」を話して聞かせて頂くことは、本などで得た知識には遠く及ばず、語られる言葉は臨場感と重みをもって私に迫ってくる。そして、それらの言葉から想像力を働かせ、その人たちの人生の何分の一、何十分の一かを創造の中で追体験させていただく。とても貴重だ。

この体験はなんとも言えない。自分の知らないことばかりだ、「人生の歴史」にしても日常生活における様々な対処方法などなど、今の職場に来てから周りの高齢者・先人に与えていただいた大切な事は無数に在る。

自分が今、ここに存在することも含め、生きていることや全て、父・母をはじめ全ての先人に感謝である。