ちょっとした違和感

連日のオリンピック観戦、週末の男子100mの決勝は衝撃的だった。
中継のアナウンサーの方が言っていたが「人の前に人が進みました・・・」とまさにその通りだった。ゴールの瞬間を撮影した判定写真は2位以下の選手のゴールの瞬間がいつもの100m決勝ゴールの姿で、今回はその前に異次元のヒトがその前に写っていた。ボルト選手の記憶は間違いなく残るだろう、200mも楽しみだ!

ところで昨日の女子マラソンは残念な結果だったのだが、出かける前に少しだけ観戦した。
沿道の観戦している方々の姿を見て、その時ちょっとした違和感を感じた。
「この人たちは本当にオリンピックを楽しめているのだろうか?」と・・・
なんと言えばいいのか、そう、先ずは選手の走るコースと観戦者の距離の隔たりが大きい、そして沿道の観戦者の前には5mおきに最低でも一人の警察官の姿(観戦者が誰も居ないところでもそうであった)が在り、それに加えてスタッフの姿もあったし、建物の出入り口には更に幾人かの警備の姿が見えた。
私には完全に自由の無い状態での観戦であるように見えたのだ。
見えない壁が在り、その向こう側から観ているようだと思った。

私たちの目には各会場で中国の選手を熱狂的に応援している中国人の観客の姿が中継の際に見る事が出来る。確かにその人たちは大いにオリンピックを楽しんでいるように見える。しかし会場に入ることが許されなかった人たちはどのような心境なのだろう?会場周辺以外でのオリンピックに対する雰囲気は一体どのようなものなのだろうか?
報道や中継では伝わらない部分が気になる。。。

今回、北京に里帰りをしていた知人に会った時に聞いてみようと思う。