増える一方です

柔道整復師の不正請求に関する新聞記事から始まり、色々と現状等を最近考えている。
気になる記事 - Fere libenter homines id quod volunt credunt
ちょっと気になること - Fere libenter homines id quod volunt credunt

というような上記二つのエントリーで私が最近感じるところを書いてみたのだが、日本手技療法協会で紹介されているここ数年の“柔道整復師”“はり師”“きゅう師”国家試験の受験者数及び合格者数は若干の増加率低下はあるものの未だに“右肩上がり”となっているそうだ。
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この記事によると、

今回、受験者数・合格者数の増加率はそれぞれ若干減少しているとはいえ、国家資格合格者が毎年延べ1万5千人も治療家として世に送り出されている事に違いありません。我々が前回も指摘した「治療家競争時代」の本格的な到来に、これから治療家になる人も、すでに治療家として活躍している先生も、真剣に将来を見据えていかなければならないのではないでしょうか。

とある。
本当に今後の事を考えていかねばならない。“的の描き方”が必要だ。
ついでに上の記事に関する補足で、「国家試験合格者が毎年延べ1万5千人も治療家として世に送り出されている・・・」とあるが、この「国家試験合格者の治療家」という者の中にはいまや至る所に存在し、まだ増えているカイロプラクティックや駅前クイックマッサージ、スーパー銭湯にあるマッサージ等*1の場で施術(この場合施術と言うのが正しいかは解りませんが)をされている方々*2の数は入ってはいない。
つまり“無資格”なのだ、事業所には“何らかの資格持ち”が一人居るかいないかだそうだ。実際に働いておられる方に話を聞いてみたりすると、事業所毎に研修期間を設けて*3、一通りの知識を与えられたあと業務に就く場合がほとんどで、ひどいところでは入職したその日から現場にたつところもあるそうだ。
これではただでさえ鍼灸院・接骨院が増えていっている世の中なのにそれに加えて上記のような施術所が増えては“共食い”状態となってしまう。
それよりも施術を受けられる方々が正確な判別基準を得られないのが一番の問題だと私は考える。確かに“有資格者”による施術であろうが、そうで無かろうが受けられる方々にとって“気持ちのよさ”“快適さ”を求められるだけならば、どちらでも良いのだろう。ただやはり“健康”“回復”といったものを求められている方々にとっては現状は大いに問題があるだろう。

正確な情報の提供が必要だ。

*1:他にもアロママッサージ 足裏マッサージ なんかもある

*2:全員が全員ではありませんが

*3:期間は様々 2週間のところもあれば3日間ぐらいのところもあった