香り

昨夜から激しく降り続いていた雨も朝には止んでいた。
しかし、間の悪いもので出勤する頃にはまたポツリポツリと降ってくるのだ。。。
「これくらいの雨ならば・・・」と傘も持たずに今朝は出かけた。

だが、地下鉄に乗り地上へ出てみると、もう少しハッキリとシッカリと降って来ていた。
失敗した。
駅から職場までは急いで歩けば3分ぐらいだ。いつもより更に急ぎ足であるく、雨を出来るだけ避けるために少し俯き加減で歩く。
聞こえてくるのは雨の中を進む靴の音、車が近づく音、臭いは雨の日のあの臭い、あまり好きではない。

とその時一つの香りが一筋貫く、とても好きな香り、金木犀の花だった。
雨の臭いの中でもハッキリと伝わる良い香り。もう金木犀の時期か。。。

帰宅時は雨はスッカリ止んでいる。心地よい空気。
また同じ場所で、あの香り、朝より香りが強くなっている。

香りにつられて写真を撮るのを忘れたが、映像ではない“香り”の記憶。
とても良い記憶。