一度は経験したいと思った

今日は世界のアチラコチラで多くの人が空を見上げた日。

日食。
京都では11時過ぎに食の最大値を迎えたそうだが、生憎の曇天であったのであまりはっきりとは太陽の姿を見ることは出来なかった。しかし時折雲を通して食が進んだ太陽の状態を観ることが出来た。

日食といえば、確か20数年前に部分日食を観た覚えがある。その時はカラーの下敷きを何枚か重ねたりして観ていたはずだ。その時もそうであったのだが、日食のイメージは「昼間なのに暗くなる」という事であったのに部分日食では殆ど明るさに変化はなく、子供心に凄く残念に思っていた。
だからそれ以来「日食」って聞いても、あまり心引かれるものも無かった。たまに世界各地からのニュース映像で「皆既日食の瞬間辺りは暗くなり・・・」というレポートと共に映像を見ても、そんなに言うほど暗くなんかないじゃんか!と思いながら見ていた。

しかし、今回の各地でそのルート上で皆既日食が観測された場所の中継を観ていると、自分の今まで思い描いていた日食のイメージは全く違うものだと悟った。

あんなに、あそこまで一気に暗転していくとは想像以上だった。夕闇が迫るように徐々にというわけではなく、一気にドン、ドン、ドンっと暗くなっていく様子、そして夜と同程度に暗くなる。それは驚きであった。
中継だけでは判らない、伝わらない雰囲気がその場にはあるのかと思うと、そこに居ない自分が残念な気分を感じた。

皆既日食、一度は生で見てみたい。その瞬間を体験してみたいと強く思った日であった。