午後の一時

職場は住宅地の中にある。
それも古い住宅地の中、だから通って来られる方々も高齢の方が多い。
高齢の方が多いので、頻繁に顔を見ることも多く、また職場以外でも散歩をされている途中、買い物をされている途中、掃除をされている途中などにも出会うこともある。
なので、良い悪いはともかく職場の職員と患者さんやそのご家族との垣根は低い。

で、垣根が低い分、個人的な相談を受けることもよくある
今日の午後も仕事が一段落し皆で休憩していると、あるオバァちゃまが部屋の扉をノックして入ってきた。
そのオバァちゃま、普段はとても元気もあり、勢いも良い
だけど、今日は少し雰囲気が違う。
聞くと、同居しているご家族との関係が上手くいっていないという。
これまでにも同じように「家族との仲」ということでそのオバァちゃまから何度も話を聞かされ、相談も受けてきたので大体の事情も掴める(だけど、当事者の一方からだけの話なので正確さはないが・・・)。
話は聞くが、私たちにはあまりどうこうすることは出来ない。
ただゆっくりと相手の話を聞いて、そして一言二言アドヴァイスをするだけだ。
話を聞くとやりきれない気持ちになるような内容もある。。。

どうしたものか?とも考えるが、家庭内のことにそれほど足を踏み入れるワケにもいかない。
だからもどかしく感じる。