老婦人たちの会話

先日、職場の待合室で90代と80代の女性が楽しそうに話をされていた。

「いやー、アンタ元気にしてたぁ?」

「最近は色々あって大変でしたわ」

などなど、始終にこやかに話をされていた。


随分久しぶりに会われたようで、長い間話しをされていた。

そして話が終わられた後で、90代の女性に

「随分久しぶりだったんですか? お友達?」

と聞いてみると

「友達やないよ。彼女は私の教え子なん。女学校を出て小学校の最初の頃に担任した娘やの」

「え? "教え子"なんですか?」
「そうよ。女学校でてからすぐやったし、あの娘とは10ぐらいしかかわらへんな」

ということだった。
確かに、考えてみると。女学校を出て小学校卒業間近の5年生や6年生を受け持つと10歳ぐらいしか年齢差は無いことになる。

話をされていたお二方ともにお元気な方だったので、90代、80代という年齢を感じさせない方で余計に「先生と教え子」という関係がピンと来なかった。

けど、よくよく考えると何十年も経って、80代。90代となってもそうやって教え子と出会える先生も羨ましいし、先生に会える生徒も羨ましい。
これも伏見という古い地域があってこその関係なのだろうと思う。

いい関係だな。