これはと思った文章
先週の金曜日に発売の雑誌コミックバンチに連載中のコンシェルジュ
- 作者: いしぜきひでゆき,藤栄道彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/02/09
- メディア: コミック
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状況はこうだ。ホテルに宿泊中の受験生が母親からのプレッシャーに耐えかねていた、あることがきっかけで母親と喧嘩をし部屋を飛び出す。そのままホテルの屋上へと向かい飛び降り自殺をはかろうとする。そこへ追いかけてきたコンシェルジュとのやりとりである。
ところどころ省略してあるが、コンシェルジュは彼女にこう語る。これは困難に出会った時の彼の心構えらしい
自分は本当にやれるだけの事をやったか?もうダメだと言えるだけのことをやったか? 不思議といつもなんとかなるものだ。自分の力が足りない時は周囲の人間がなんとかしてくれた 人間が出会う困難なんてたいてい人間がなんとかできる程度のものなのだ
そして、これを聞いてもまだ呆然と情けない顔をしている彼女へこう言った。
その顔はなんだ!? その目はなんだ!? その涙はなんだ!? 自分が思っているほど自分は弱くないかもしれないよ。
その後彼女は彼のこの励まし?のおかげで受験をクリアして、教師となった。そして今度は彼女の教え子に自分がコンシェルジュから伝えられた話をしてあげるのである。
作中の一場面のことだが、僕にはとても大切な考え方だと思えた。最近は困難に出会うと、“嫌だから”とか“気に入らない”だとかの理由ですぐに困難から立ち去ろうとしてしまう。そんな世の中こんな考え方を何人の人が出来るのだろうか?
本当に物事に対する考え方、捉え方をもう一度考え直すきっかけを与えてくれた一文でした。