今日、惹かれた言葉たち

昨日に引き続き今日も梅田望夫氏の「ウェブ時代 5つの定理―この言葉が未来を切り開く!」の中から今日出会い、そして惹かれたビジョナリーたちの言葉などを記したい。
3つあった。
先ずはこれから

トップレベルのチームはマネジメント重視でなく
行動重視でなければ駄目だ。── ゴードン・ベル
The top-level team must be“do”-oriented rather than“management”-oriented.
──Gordon Bell
Gordon Bell, High-Tech Ventures, Addison-Wesley Publishing Company Inc., 1991
前掲書 P.100より

自分の目の前に、何事かやらねばならないことが在れば誰かの行動を待ってから自分も動くのではなく、先ずは自分が動く。納得だった。だけど、今はこんな当たり前のことが出来ない人が多い世の中だと思う。悲しいけど・・・

次の言葉はこれだ。

政治的になるな、データを使え。── マリッサ・メイヤー
Don't politic, use data.──Marissa Mayer
Marissa Mayer's 9 Notions of Innovation, Business Week, June 19 2006
同書 P.104

ということなのだが、これに続く梅田氏の解説コメントが、いま私が置かれている環境を表しており、またそれを打破するヒントともなるように感じた。そのコメントは次の通りだ。

新人が「I like〜」と言ったところで誰もあまり意に介しませんが、階層構造に上に位置する人間が、会議の席で「I like〜」つまり「自分は・・・が好き」という言い方をすると、知らず知らずのうちに、その地位のパワーを行使することになってしまいます。結果として、それが「政治的に動く」ことになるという意味です。
 「I like〜」という言い方は、過去の経験が凝縮した直感的判断がいきなり結論となって答えが提示されます。それが有効な場合もあるけれど、いつも正しいわけではない。
同書 P.104

ここの言葉とコメントをみて即座に感じたことは、今の職場の状況だ。上のコメントの「階層構造の上に位置する人間=医師」と置き換えれば、病院の経営・運営において「医師」の発言力は限りなく大きい。例えそれがどんなに間違っていてもだ・・・。

で、最後がこれだ。
私の周囲で停滞している事柄を解決に導いてくれそうなヒントだと思う

ファクト・ベースの意思決定がいちばんだ。
その素晴らしいところは階層構造をくつがえしてしまうことだ。
ファクト・ベースの意思決定であれば、いちばん若い下っ端の人間が、
いちばん上の者を議論で打ち負かしてしまうことができる。── ジェフ・ベゾス
These are the best kinds of decisions! They're fact-based decisions. The great thing about fact-based decisions is that they overrule the hierarchy. The most junior person in the company can win an argument with the most senior person with a fact-based decision.──Jeff Bezos
Inside the Mind of Jeff Bezos, Fast Company, August 2004
同書 P.105〜106


下のものが「医師」など「階層構造の上」の者に意見を具申する時に「データ」を用いることで積極的な意見を述べることが出来るだろう。がしかし、私の無知さも悪いのだが病院の運営・経営にあたり注視すべき「数字」や「患者動向」などの「データ」ってどんなものがあるだろうか?
梅田氏はこういう

ネットビジネスに限らず、これからはリアル世界においても、きちんとしたデータを取って分析しさえすれば、自社を取り巻く環境において本当に何が起きているのかが、かなりのところまでわかる時代に入ります。
同書 P.106

こんなことは全く出来ていない。どうしても「医療」「病院」ってものの性格上「待ちの経営」になりがちで、体質的にそこには「ただ待つ」っていう「ぬるさ」が染み付いている。だから積極的にデータを収集しそれを分析して戦略的な方法を生み出す努力を今までしていない。早急に取り組まねばならないことだ。

今日の言葉は私の脳を激しく揺さぶった。

追伸:もしよければ、どちら様かどのような「数字」「動向」に注目すれば良いか教えて頂きたく思います。よろしくお願いいたします。