支配する新任者とは

ようやく雨が降ってくれました、まぁ少しまとめて降り過ぎじゃ?とは思いましたが、雨が降ってくれたおかげで久しぶりにクーラーなしで過ごすことが出来ています。



さて毎年この時期に本屋さんに行って文庫コーナーに行くと「ローマ人の物語」の文庫新書が並んでいます。

今年は「キリスト教の勝利」と題された全15巻の内で14巻目に当たる部分が「上・中・下」と三冊に分かれて文庫化されています。

ローマ人の物語〈39〉キリストの勝利〈中〉 (新潮文庫)

ローマ人の物語〈39〉キリストの勝利〈中〉 (新潮文庫)

で、ざっと目を通してみると毎度毎度、国の舵取りを行うリーダーに恵まれていない我が国の中で、今もまたもしかすると新しい指導者が誕生するかもしれないという可能性があります。
そんな国内が賑わっている中で指導者・権力者・支配者をみる時にポイントとなるような部分がありました。

支配者である新任者の対応も二つに分れる
第一は、それまでの既得権層を刺激しないようにしながら、獲得したばかりの権力基盤を固めるやり方。これは言い換えれば妥協だから、今後も、改革らしい改革には手をつけないことにつながりやすい。

第二は、権力をにぎるやただちに、既得権層も非既得権層もいったい何が成されているのかわからない早さで、次々と政策を打ち出し実行に移すやり方である。

今は第二の気質を持つ指導者が必要なのでしょう。自分の頭の中にあるグランドデザインを次々と実行していける強力な指導者が。。。



そして続いて

改革がむずかしいのは、既得権層はそれをやられては損になることがすぐにわかるので激しく反対するが、改革で利益を得るはずの非既得権層も、何分新しいこととて何がどうトクするのかがわからず、今のところは支持しないで様子を見るか、支持したとしても生ぬるい支持しか与えないからである。だから、まるで眼つぶしでもあるかのように、早々に改革を、次々と打ち出すのは、何よりもまず既得権層の反対を押さえこむためなのだ。

とある。
国が成長、変わっていくためには強力な指導者だけでは足りない。上に立つものだけではなく、私たち一般人も、改革の結果生じるものをただ受け取るのを待っているだけではなく、自分たち自身も積極的に関心を持って生きていかねばならないのだろう。
だって自分の生まれ育った国だから。。。


これに併せて読んでみたいなと思ったのは

日本人へ リーダー篇 (文春新書)

日本人へ リーダー篇 (文春新書)


です。